狂い咲き10 - 狂い咲き

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狂い咲き

狂い咲き10

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 一度脅され、従ってしまえば、必ず次の要求がくる。

 しばらく不安な思いで、メールボックスを覗いていたが、毅然とした態度がよかったのか、卑猥なメールが届くことはなかった。

 数日して、彼との待ち合わせ場所に行くために私が駅に向かっていた土曜日の午前。まさかの出来事が起こった。

 私はなにも考えず、駅に歩き出していた。

 少し先に、一台のワゴン車が止まっていたが、住宅街ということもあって、私はなにも警戒していなかった。

 もし、なにかあったら、大声をだせば大丈夫。

 そう思い込んでいた。

 ワゴン車が近づくと、一人の男がでてきたが、警戒するような男には見えなかった。

 そのまま通り過ぎようとしたとき、腕を掴まれたと思った瞬間、ワゴン車に私は押し込まれた。

 大声を出そうとしたとき、男は力任せに私を押し倒す。力任せに頬を打った。

「拳じゃなかっただけよかったな」

 私はあまりの痛みに驚いた。

 さらに男が手をあげようとしたところで、私は、「やめて」と言った。

 力任せに頬を打たれた痛みが、くちびるから流血となって流れ出ていた。

「傷つけるなと言われているが、大人しくしていそうもないな」

 男は髪を掴むと、こんどは拳を振り上げようとする。

「やめて、お願い」

 ワゴン車が走りだし始める。私はなんとかして逃げ出そうともがこうとした。

「顔が腫れないように殴ってやっているだけ、ありがたく思えよ」

 この男は、殴ることにまったく抵抗を感じていない。

 逆らい続ければなにをされるかわからない。

「さて、今日の予定をすべてキャンセルして貰おうか。法事でも結婚式でも思いついたこと並べて断れよ。お前を逃がしたら、俺が殺されるだろうな。お前が考えている以上に、あの男は怖いぜ。あの男が命じるがままに、動く男は腐るほどいる。さあ、どうする」

 男が鞄を私の目前に投げ出した。

「お前のこと、ぜんぶ見ていた。彼氏が寝てる横で、お前が一人、楽しんでいることも知っいる。お前が馬乗りになって腰を振るなり、驚いた彼氏にはまさかな。お前が腰を振るなり、「いきそうだ」って。少しは我慢しろよ。おまけに「どうしたの?」には、笑わされた。お前だって、時には激しいセックスがしたいだろうにな」







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