怨憎会 18

怨憎会 18

 空を仰ぐように千尋は頭上を上げた体勢のままファッキングマシンに振り回されるように吠えあがる。

「もう、いや!!」

 千尋が平静さを保てたのは何分ほどであったのだろうか。

 じょじょに千尋のくちのまわりが唾液まみれになってきていた。

「…………壊れる、壊れる!!」

 しばらく千尋の変貌ぶりに聡は夢中になっていた。

 快楽を丸裸にするとは、欲望を剥き出しにするに等しい。

「もう、やめてくれ。頼む。…………金。そうだ、慰謝料を払う」

「嬉しいことを言ってくれるじゃぁないか。なぁ、兄弟?」

 黙っていた尾田が博の声に粘りつくような声をだす。

 ビデオカメラに映る千尋と博。この映像がある限り尾田が金策に困ることはないだろう。お前は一生、尾田の餌食にされるといい。

 聡はほくそ笑んだ。

 博が、ありったけの知恵を捻りだしている頃、千尋はこの世のものとは思えない形相でいた。

「どうだ? 千尋。いまのご気分は」

 聡は手にしたリモコンを千尋の目の前で操作する。

 そう簡単に千尋を自由にして堪るものか。

「お前らをぶっ殺す。…………。ぶっ…………。殺す……………………」

 聡が大笑いしていると伊藤が不意に口角をあげた。

 伊藤が静かな歩みでこちらに向かって来る。聡はファッキングマシンを止めると、先ほど座っていた椅子に戻った。

「どうした? りん」

 聡が椅子に座ると、りんが聡にすがりつくよに聡の片側の足にしがみついてきた。怯え切ったりんの表情に聡はこれからを考える。まるで、あの日をリフレインするように小刻みに震えあがりだしたりんを聡はそっと抱きよせた。

「りん?」

 聡は千尋と伊藤のやり取りにりんが過剰なまでに反応していることがわかる。

 ファッキングマシンから降ろされた千尋はどこか虚ろなまでの儚さを漂わせながらも気丈さを捨てない。

 千尋の陰部が膣痙攣を起こしたようになっている。

 淡々と伊藤は千尋の縄の縛りを変えだす。

 伊藤は千尋の片足の縄をほどくと自由にした。千尋を吊るすホイストが高さを増す。千尋の激しい息遣いが縄が軋み、擦れる音と重なり聞こえる。







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