舐め犬 改題出版化 - 1ページ目92 - SM小説 異端者

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SM小説 異端者

舐め犬

 一見すると壁に嵌め込まれたただのウォールミラーにみえる。  クローゼットの隣に怪しまれない程度のウォールミラーが嵌め込まれてあった。それがマジックミラーになっていることも知らず部屋を見に来ていた博美はこれからの生活に目を輝かせた。 「築浅ですけど日辺りが悪いのでこのお値段になります」 「一人暮らしが夢だったんです」  大学生になりようやく博美は大学近くのマンションで一人暮らしができるよう...

舐め犬 2

 洗濯機置き場がベランダにしかないことが不満だったがしかたがない。  換気ついでに博美は窓を開けベランダにでた。目前に立派な一軒家の壁がある。手を伸ばせば届きそうなこの距離が賃貸の値段を大幅に下げていた。  しかし外から洗濯物を覗かれる心配は少ない。一階の一番奥の角部屋。ベランダからの眺め以外を除いたらこの賃貸を渋る意味がなかった。  エアコンや照明が設置してあるのもありがたい。外を眺めてい...

舐め犬 3

 照明に盗作カメラが仕掛けられてあった。日々の博美の日常が執拗なまでの粘着質な厭らしさがまとわりついていた。  一枚、一枚とコンクリートの一角に貼られる博美の写真を西田は異様に見つめ続けていた。ようやくこの日がきた。  腋臭《わきが》を誰もが不快に思うわけではない。体臭が少ない日本人と腋臭が多い白人。ほどよい加齢臭はフェロモンにすらなる。日本人は匂いにどこか敏感だ。  あまりに潔癖すぎては生...

舐め犬 4

 西田は動かなくなった博美の手首に片側ずつ手枷をつけると博美の頭上に引っ張りあげた。  パイプベッドが拘束ベッドのようになった。丸いシルエット。パイプベッドのデザインが枷を繋ぐのに丁度いい。博美の頭上に拘束させるためのアーチ状になった箇所に西田は手枷を繋いだ。  両腕をほどよく広げた博美はなにも知らず西田のされるがままになる。  監視カメラから覗き続けた博美の乳房。まるでプリンのようにいつだ...

舐め犬 5

 血の匂いとは違う経血独自の甘さ。変態性欲を刺激してやまない香《かぐかわ》しい香りが鼻腔をくすぐる。西田は香りに酔い痴れ、恍惚とした意識に思わず卒倒してしまいそうになる。  ここの感度はどれほどのものなのか。生き血を啜るように経血を西田は味わう。力尽きたように、だらりとした博美の足首に足枷を片足ずつ取りつける。と、そっと持ち上げ手枷を繋ぐ頭上のアーチに取りつけた。  西田はビデオカメラを確認す...