倒錯魔 永遠の檻 - 1ページ目73 - SM小説 異端者

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倒錯魔 永遠の檻

 子供はいらない。    浮気は公認。  お互いを束縛しない。    夫婦という形に縛られず人生のパートナーでいたい。    夫、慶介《けいすけ》は妻、舞子にそうプロポーズをした。  退屈なOL生活。  このまんねりとした生活に舞子はピリオドを打ついいチャンスに思えた。  交際を続けて二年。  来年で三十歳になる舞子は慶介のプロポーズに少し考えたが、今の時代、子供...

倒錯魔 永遠の檻 2

 このままでは一生、舞子は独身だ。そんな時、舞子は慶介と婚活パーティーで知り合った。  慶介もまた、舞子と同じことを考えていた。 「よかった。君みたいなひとを求めていたんだ」  慶介の目が妖しく光る。舞子は気づかない。  やっとこれで、お局様を卒業できるかもしれないと舞子は有頂天になっていた。  特定のパートナーを作らず舞子は性に奔放としていたが、慶介と付き合いだしてからは、慶介だけとな...

倒錯魔 永遠の檻 3

 お互い干渉しあわないでいつまでも出会った頃のままでいたい。  だからと云って、寝室は別なのはまだいいとしても自室に鍵をかける慶介の考えには舞子は不満だ。  書斎にまで鍵をかけて。慶介がどんな本を好むのかを知りたいがここもまた、鍵がかけられていた。  何気にノブを舞子はまわした。  開かないドアを前にして溜息をついたところでなにか、奥で音がした気がした。  なんだろうと、舞子はドアに耳を...

倒錯魔 永遠の檻 4

 そんな会話もできない。  舞子は晩御飯を一時は作っていたが慶介が食べない日もある。  だから最近は、慶介の晩御飯も晩酌のつまみすら舞子は作っていない。殺風景な夫婦生活だ。 「本当に浮気をしちゃうぞ」  慶介が運転する車に舞子は虚しいまでの言葉を投げかける。  このご時世に年収が700万。おまけに掃除しきれない広い邸宅。夫婦生活としての表面の不満は舞子のなかにない。  しかし一歩、家の...

倒錯魔 永遠の檻 5

「住宅街を歩くときはスーツ。これが一番気づかれにくいんですよ」 「来ないで」  ゆっくりと相沢が舞子に迫る。二人の男に囲まれ舞子はこの場を動けずにいる。 「来ないで!」  くぐもった男らの笑いに舞子は身体を硬直とさせた。 「身体中からメスの匂いが漂っているじゃないですか。新妻とは思えない芳香が」  舞子は背後を振り返り前を向く。男らの距離は嫌でも狭まる。 「来ないで!!」  舞子は...