狂い咲き - 1ページ目71 - SM小説 異端者

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SM小説 異端者

狂い咲き

 忌まわしい忘れてしまいたい記憶がある。  忘れてしまいたいのに、無意識に私は彼のことを思いだしてしまう。  思い出せば、思い出すほどに、おぞましい恐怖に身体が凍りついてしまう。  今でも身体に残る鞭の跡。  あの打たれ続けた痛みを思い出すだけで身体中があまりの恐怖に震えだす。  丸裸にされてしまったところがある。  数日と監禁され、このままでは殺されてしまうのではないかと思う...

狂い咲き2

 しかし、嫌と言うほど辱められ、無理やり与えられる彼からのオーガズムは屈辱的としかいえない。  いくら泣き叫んでも終わらない執拗なまでの彼の舌使い。  時々、新しい彼と比べてしまう。  新しい彼は私を満足させようと、惜しみない愛撫をしてくれる。  その舌使いに心は満たされるのに、なぜか身体だけが満たされないでいた。  あれから一年が過ぎようとしている。  なんども忘れようと、心に...

狂い咲き3

 囁くような彼の静かな口調が落ち着いた雰囲気ととてもよく似合う。  私は静かに頷きながら、彼が隣に来てくれることを待ったが、彼は動く素振りがない。  やっぱり、彼女と待ち合わせなのかな。  思わず溜め息がこぼれる。  時々、彼と視線があうほどに、私はときめいていった。  しばらく静かな時間が流れた。 「またお会いしましょう」  彼はそう言うと、帰ってしまった。  内心がっかり。...

狂い咲き4

 彼はとても聞き上手で、気がつくと私を目の敵にされている嫌な上司がいることや、備品を隠されて困っていることを話していた。 「ごめんなさい」  つい愚痴ってしまった私の顔を彼は覗き込むように頬杖をつくと、いつもと変わらない優しい笑みを向けてくれた。  じっと見つめられるだけで、息ができないほどに私は緊張してしまう。  思わず俯いてしまった私を彼はそっと抱きよせてくれた。  彼を包み...

狂い咲き5

 でも、今思えば、彼は冷静に私の反応を見ていただけなのかも知れない。  私を全裸にする。彼はネクタイで私を後ろ手に縛りあげると、「シャワーを浴びてくるよ」と言った。  なぜ、あのとき私は警戒しなかったのだろう。  まだ、目隠しまではわかる。  彼に、嫌というほど痛めつけられ、辱められ終わったときに思い浮かんだのが、レいプであってSMだ。  でも当時、浮かれきっていた私は、そんなこ...