異端者
異端者

異端者

史実を織りなし描く、SM陵辱の世界。SM作家が綴る倒錯愛な長編集
プロフィール

安住 雄太

Author:安住 雄太
当サイトはSM小説R18サイトです。

小説によっては残酷な表現が含まれる場合もあります。

サイト名を異端者から、倒錯愛~愛欲に変更しました。

前々から地味だなと思っていたんで ^^

左側にあるカテゴリー選択からお好みのものをクリックすれば最初から読むことが出来ます、毎日更新。


ノベルゲームを現在こつこつ製作中です。

お暇つぶしに遊んでみてください ^^

レイプ願望、改題し侵食で電子書籍として出版化されました。

出版社側の意向として、このまま無料掲載は難しいと言うことで掲載は3話までとなりました。

飼育、調教グッズとのコラボでスタート。

あまりに調教グッズばかりが増えていくので、苦肉の策?

飼育、概要。

男の欲望、身勝手な性的な支配が顔をだしたとき、私という視点から世界は一転し男の欲望のままで視点は動かされていく。

引きずり出されていく倒錯的なまでのオーガズムな世界。

膣痙攣は日記に書いた有料アダルトムービで見せてくれる女優さんがいます。

非常に描写が難しいなと思いながら飼育の1シーンです。

日記に書き忘れていたので、ここに掲載。

調教グッズ、お世話になっているサイト様が移転したためURLが変更になります。

URLが飛べなかったらごめんなさい。

また、こつこつ増やしていきます ^^

● キリ番機能を追加、踏んだ方は爆笑覚悟です、変な窓があがっても詐欺サイトに飛ばされたわけではありませんので、ご安心ください、しっかりTOPに戻るようにしてあります。







掲載させて頂いていたFETISH SHOP RANDYサイト様と相好リンクとなりましたので今後、メルマガを中心に掲載予定です。

電子書籍


これと言ってとりえのないOL、宮田信子。可もなく不可もなく誰の印象に残らないことだけが取り柄の彼女と、どこか達観したようにも見えるミステリアスな彼が誘い魅せようとするモラルハザードな世界。  彼女を優しく追い詰め、調教へと誘うとする彼こと七瀬に信望を厚くよせる桂木がみせた予想外な恋心に七瀬は揺れる。実直なまでに見せる桂木の恋心に感化されるように影ながらの助言をする彼にたいして不満を抱いていたはずの彼女も、しだいに桂木の熱意に押されるように、彼女のこころもいつしか桂木を受け止めようとする。  三角関係のなかで彼女がだそうとする決断と別れを自然の流れとして受け止めるしかない彼の寂しげな葛藤を彼女なりに受け止めようとする。


届かぬ思いに翻弄されていくシュウと届かぬ思いを抱き続ける片桐。本当の人形を欲しがっているのは誰でもない片桐自身だ。 飼育は養い育てていくためにある。物語はカナからサキ。サキを飼育からウテルス調教、放し飼いへと物語りは進展し、裏社会を背景に人身売買、調教へと綴られていく。 忘れられないでいる「ユイ」、一途なまでの恋心をみせたカナの一言にシュウは愕然とする。 本当のSMの怖さは、快楽から逃げられない罠にある。私と言う視点は陵辱によって男の視点に絡みとられていく。

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2008/6/14
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20120517 Thu
飼育2 目次 

飼育2 目次 

飼育レイピスト

飼育

まるで仕組まれたような

飼育 2

芯に触れられるたびに彼

飼育 3

日に日に金策に追われて

飼育 4

そのとき女がどう変わる

飼育 5

思わずその声に息を飲ん

飼育 6

たっぷりと女を犯し終え

飼育 7

ビジネス。  願望を

飼育 8

パッケージもない殺風景

飼育 9

バイブレーターが引き抜

飼育 10

色気よりも欲情だけが先

飼育 11

遠のきに男が忌々しそう

飼育 12

言われるがままに僕は歩

飼育 13

「延長?」「目利きが俺

飼育 14

長い舌が伸びる。割れ目

飼育 15

女の髪をシュウは力任せ

飼育 16

「マスターベーションなん

飼育 17

「本当は甚振り可愛がって

飼育 18

ほっと息を吐き出している

飼育 19

片桐はファスナーを下げる

飼育 20

「いまお前が見ているのは

飼育 21

「いつも用意されている女

飼育 22

ばたつく足首を思わず僕

飼育 23

感じない女には尻を叩く

飼育 24

女の横に吊られた点滴の

飼育 25

説明通り僕は床を清掃す

飼育 26

僕は椅子に腰かけ二人の

飼育 27

女が落ち着くと鉄格子ま

飼育 28

怯える女の下顎を片桐が

飼育 29

見開いた目に絶望だけが

飼育 30

「食べて」  箸を握り

飼育 31

「早く終わって欲しければ

飼育 32

「息を荒げ、ぐったりした

飼育 33

「本能だよ」  なぜ僕

飼育 34

片桐に全身をさすられる

飼育 35

「本当に悪いと思うなら女

飼育 36

掴まれた乳首が指の腹で

飼育 37

次に女の目前に差し出さ

飼育 38

「惨い、惨すぎる」

飼育 39

女の声が荒いでいくばか

飼育 40

僕もそうだ。  本当

飼育 41

拘束具が外され女が床に

飼育 42

女の完成度を確認してい

飼育 43

「オークションは競りで値

飼育 44

「それはあのお方が決める

飼育 45

今日の僕は御曹司だ。

飼育 46

「ほう」「いやはや。本

飼育 47

「貴方様ほどの高貴な方が

飼育 48

「なんで黒服の男達は止め

飼育 49

「やっぱりお前はバカだ。

飼育 50

ベッドに横になると音声

飼育 51

開脚椅子がさらに大きく

飼育 52

じょじょに柔らかさがで

飼育 53

「変態」 「いいよ、別

飼育 54

「いいわ。あんただって、

飼育 55

僕は自分の意思で歩き、

飼育 56

久々の大掃除だ。

飼育 57

女のために用意された食

飼育 58

これから僕は給仕を進ん

寵愛 読み方

読めないと言われた漢字

飼育 59

顧客それぞれの置き方が

飼育 60

僕は焦る気持ちを必死に

飼育 61

ドアが開きノックされた

飼育 62

「今日までだ」 「傷は

飼育 63

「シュウ」 「理沙は報

飼育 64

調教され売られていった

飼育 65

ましてやあの片桐の舌使

飼育 66

ここに来て色々なバイブ

飼育 67

「まだだ。我慢しろ」

飼育 68

せめてもう一度二人から

飼育 69

「そんな汚いスープは飲め

飼育 70

裏口から外に出ると木刀

飼育 71

「あの女だ」  僕はシ

飼育 72

「護身用の銃はいつも以上

飼育 73

理沙のことを散々「ガキ

飼育 74

理沙は興奮を抑えきれな

飼育 75

シュウは菜々美が死ぬま

飼育 76

いつも沢井に任せていた

飼育 77

「うん。十二番が今以上に

飼育 78

「そんな顔してないで、仲

飼育 79

マンションの前にワゴン

飼育 80

片桐は理沙に気づいても

飼育 81

閉じようとするエレベー

飼育 82

地下へ続く階段に菜々美





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20120517 Thu
飼育2レイピスト 82 

飼育2レイピスト 82 

 地下へ続く階段に菜々美の顔色が一瞬にして青ざめた。それは僕も同じだ。

 ここが調教部屋の入り口なのか。

 思わず辺りを伺った。薄暗いだけで他はなにも見えない。

 菜々美の怯えた眼差しが絶望を垣間見るようだ。震えた足が一歩も動かなくなった。

 うろたえる菜々美の背中をシュウが力任せに押した。菜々美が階段を転げ落ちていく。

 

 僕が精神科の地下で蹲っていた頃、どんな会話が複数の男達と交わされていたのかはわからない。

 車内で菜々美と片桐との間でどんなやり取りがあったのかさえも知らない。

 シュウに引きずられ室内に菜々美が押し込まれた。菜々美はゆっくりと閉まっていく鉄製のドアの音に耳を塞ぎ震えている。

 僕は初めて入った調教部屋に驚きを隠せないでいた。

 棚に飾られるように置かれた様々な責め具に僕のこころがどこか射止られた気分だ。

 辺りを伺う僕の腕を荒々しくシュウがつかむと隣の別室へと連れ込まれた。

 鍵が自動で閉まる。

 静かに監視カメラを覗くハルキに気づいた。

 片桐が隣に腰掛けている。

 僕はどうしていいのかわからず少し下がり静かに立った。

 シュウも監視カメラから菜々美をみている。

「驚くだろう?」

 ただモニターを眺めるハルキにシュウが話しかける。

 僕はシュウの話し声よりもハルキと片桐が隣に並んだ姿がどこか親子のようにみえる。他人の空似と言うが前々から目元や面立ちが似ていると思っていた。

 内心「まさか」と思いながら二人をみた。

 ハルキがしばらくして「大丈夫?」と声をかけてくれた。

 僕を医務室にハルキが連れていってくれた。

「あの、腕は大丈夫ですか?」

「君はひとのことばかり心配するね。それが長所であって短所だ。腕はシュウが助けてくれたよ。顧客には医師も多いからね」

「そうですか」

「またシュウに殴られちゃったね。その様子だとしばらくオークションには来られそうもないな」

「すいません」

「いいよ。いつも頑張ってくれているから休暇だと思えばいいさ」

 

 

 ハルキが自室まで連れ添ってくれる。幸い肋骨にヒビが入った程度だ。数日休めばいいと卑猥な笑みを浮かべる医師は言った。

 

 

     ◆

 

 

 

 うとうととその日は静かに眠った。次の日はなんとか起き上がれるようにもなった。

 痛む脇腹を押さえ、休憩室に向かおうとしたときだ。

 ドアが勢いよく開いた。

「理沙が死んだ」

「死んだって」

「最期を見送ることになった。お前も同席しろ」

 医務室に理沙が眠るように安置されていた。

「自殺だ。遺書もない」

 シュウは淡々と語る。



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飼育目次

20120516 Wed
飼育2レイピスト 81 

飼育2レイピスト 81 

 閉じようとするエレベーターの扉を僕は押し開けようとした。

 なんて悲しい笑顔なんだ。

「お前は甘いんだよ」

 不意にシュウの拳が僕の頬を打つ。

「理沙……」

 手を伸ばしたところでシュウに蹴り上げられた。なんども蹴り上げ続けられる。

 息もできないほどに蹴り上げられているとシュウが思わずエレベーターをみた。

 誰かが降りてくる。

 僕は這いずり、通路をあけるだけで必死だ。

 

 その日が理沙を見た最期となった。

 

 

 エレベーターから降りてきた医院長らしき人物と卑猥な笑みを浮かべる医師がいる。

 シュウが深々と頭を下げた。僕は起き上がることさえできない。背を向け息をするだけで精一杯だ。

 片桐がゆっくりとこちらに歩いて来る。

 看護師が一名いるだけの地下では会話の内容を気にする必要もないのか。

 菜々美は精神的なショックから一時的な失語症だったと医院長は言った。まだ吃音(きつおん)交じりだがもう言葉交わせないほど酷くないと話しだした。

「悪食家が菜々美の面会を申し出ています」

「断り続けてください」

「あなたも手放す気はないようですな。裏のルートを使って仕掛けてくることでしょう」

「抗争などいつものことです」

「細かな話しはゆっくり別室でお話し致しましょう。別室でお待ちしておりますよ」

 医院長は蹲る僕を一瞥するとエレベーターに乗り込んだ。エレベーターが閉まる。片桐が独房へとまた足を向けた。

 僕は廊下を這いずった。菜々美のいる独房を遠目から覗く。

 離婚届を書かされている菜々美が見えた。書き終えたのだろう。片桐が菜々美の結婚指輪をゆっくりとはずしていった。

 

 

 一思いに殺してやってください。お願いします。

 

 

 がらんどうの独房に響き渡る菜々美の泣きじゃくる声だけがある。

 

 

     *

 

 

 

 僕はシュウと片桐が二人して、エレベーターに乗り込む姿をただ黙って見送った。

 脇腹を押さえ僕はようやく起き上がる。痛々しいほどの菜々美の姿が見えた。

 看護師が戸惑った顔で僕をみた。僕はよろけながらエレベーターのボタンを押す。

 

 やっとの思いで病棟から外にでた。

 息をするのも苦しい。咳き込みながら後続車に凭れていると菜々美を連れて片桐たちが外に出てきた。

 僕は頭を下げる。菜々美と片桐が車に乗り込むと後続車にシュウが乗り込んだ。僕も転げるように乗り込む。

 車は迷わず海運倉庫へと向かっている。菜々美をどうする気なのだろうか。

 はじめて通る通路に戸惑いながらも僕も後を着いて行った。

 表向きはなんの疑いも持たれない海運倉庫だ。海外へ運ぶ荷物も本当にある。

 なにも事情も知らない従業員が日中は普通に働いている。しかし一歩裏口から中に入ってしまえば迷路のような複雑な作りになっていた。

 

 どこまで歩いていくつもりだろうか。ぽっかりくちを開いた地下に降りていく階段が突如、姿を現した。思わず僕は息を飲む。それは菜々美も一緒だろう。



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20120515 Tue
飼育2レイピスト 80 

飼育2レイピスト 80 

 片桐は理沙に気づいても素通りをして行く。シュウもだ。あの頃の優しさはどこにいったのだろう。

「一生そこに閉じ込められていればいいのよ。バーカ!」

 独房の前に鍵を持った看護師がいる。片桐をみると深々と頭を下げた。鍵が開けられる。

 独房の中に菜々美がいた。片桐が姿をみせるとベットから起き上がり逃げ場のない狭い個室を恐怖にもつれた足で逃げまわろうとする。

 理沙の罵詈雑言は止まない。独房の鍵が開けられるとシュウは用意されていたモニターにDVDを差し込んだ。

 理沙が独房の中に入ってきた。

「良い(ざま)。もっと痛めつけてやってよ」

 片桐の腕に理沙がまとわりつくと片桐は「邪魔だ」とばかりに力任せに払いのけた。いままでの片桐と様子が大きく違う。

 思わず払いのけられた理沙が転んでもシュウは気にもしない。

 菜々美はモニターに映りだされる変わり果てた夫に悲鳴を上げた。

「あんたは一生奴隷となって片桐さんに仕えるのよ。私みたいにね。いい気味よ」

「もうやめてください」

 僕ですら正視 できないほどに弘史は痛めつけられていた。形からして顔だと推測するほどだ。あまりの恐怖からなのか。菜々美の話し方がなめらかではない。吃音(きつおん)交じりだ。

「もうこんなこと」

 顔を両手で覆って菜々美は泣き出した。

「どうかお許しを」

 震える足で菜々美が片桐に土下座をした。

「あんたも同罪よ。赤ん坊殺し!」

 そのとき片桐が理沙の頬を強く手のひらで打った。

「黙れ。屠殺場(とさつば)如きの女が。欲しければくれてやる。出て行け」

 片桐はDVDを取り出すと投げ捨てた。理沙が慌てて拾う。驚く僕と冷静な理沙が対照的だ。理沙はくちびるに滲んだ血を手でぬぐった。

「これでオナニーしちゃおうかな」

 独房から追い出されてもいつもの理沙だ。シュウが血で変色した離婚届をボールペンと一緒に菜々美の目前に投げ捨てた。

「お前次第だ。弘史がこのまま嬲り殺しにあうのも終わらせるのも。お前が望むならおなじところに送ってやる」

「一緒に死んじゃえばいいのに」

「理沙」

「なんで片桐さんは、あの女に優しいの?」

「お方の許しを乞うんだ。まだ間に合う」

「なんで私が謝らなくちゃいけないの?」

「自分ばかりが不幸だと思ったら駄目だ」

「そういうところが大嫌い。航のバーカ!」

「理沙!」

「はいはい。私がいなくなればいいんでしょう。ね、航」

 エレベーターのボタンを理沙は押した。

「私を叱ってくれるひとがまだいたのね。おばあちゃんだけだと思った」

 俯き必死に涙を堪える理沙に僕は強く言った。

「お方の許しを乞うんだ。まだ間に合う」

 エレベーターが開いた。

「理沙!!」

「呪わば穴二つよ。さよなら。航」



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20120514 Mon
飼育2レイピスト 79 

飼育2レイピスト 79 

 マンションの前にワゴン車が止まると慌てて降りた。ほっと息を吐き出す。

 部屋に戻るとベッドに横たわった。

 理沙はどうなったのだろう。菜々美は生きているのだろうか。

 明日、海運倉庫へ行ってみよう。

 

 僕は目覚めるとシャワーを浴び、車を運転する。海運倉庫へ向かった。

 シュウに出会うなりマスターベーションの猿と笑われた。僕だってアブノーマルなことがしたい。片桐のように激しく女を責め立てたい願望はある。

 ただ僕には経験もテクニックもなければ度胸さえない。相変わらず情けない男のままだ。

 DVDがシュウから手渡された。バカ犬呼ばわりとどっちがいいのだろうか。

 特段、シュウに変わった様子はない。いつものシュウだ。だが物事は必ず動いている。

 必ず数日のうちに物語りは展開を示すだろう。小物のような器の小さな男ではない。シュウは。僕と違って度胸がある。悟られないようにしているだけだろう。

 手渡されたDVDを見る気にはなれなかった。

 覚悟を決めて僕はここに来た。

 一日、一日が過ぎようとしている。ときどきシュウがいない。シュウなら本当に弘史を嬲り殺しにするだろう。不言実行なほどに実行力がある。

 強がるばかりの僕とは違う。

 想像通り、その日が来た。僕は覚悟を決めシュウに頼み込む。

「最後まで報復を見届ける。それがやり遂げると違いますか?」

 僕には一つ疑問があった。シュウに殴られる覚悟で聞いた。

「なぜ理沙の報復を手伝ったんです? 口封じをすれば事は簡単に済んだのではありませんか」

「理沙もお前のことも組織が絡んだことだ。すべてを有耶無耶にすればいいと言う訳じゃない。責任だ」

 車に乗り込もうとする片桐が答えてくれた。

「責任も取れない男がすべてを仕切れると思うか? 航」

 僕は片桐の眼をまっすぐみた。直視するのも恐ろしいほどに鋭い眼つきだけがある。シュウもまた鋭い視線を投げかけてきた。

「行くぞ」

 僕はシュウの声に後続車に乗り込んだ。大きく息を吸い込み吐き出した。

 これから起こる出来事も血生臭いことだろう。

 

 走り出した車は郊外へと向かっていた。もしかしたら屠殺場(とさつば)に行くのではないかという期待は裏切られた。

 着いた場所は大きな入院施設を誇る古びた精神病院であった。

 いくつもの鍵が閉まったドアを潜り抜けるように歩く。

 開放病棟と閉鎖病棟のさらに地下の奥にある独房へと僕達は足を向けていた。エレベーターから降りると思わず足が止まる。俯き覇気を失った理沙がいた。

 僕達に気づくといつもの気丈な笑みを理沙はみせた。しかし顔には殴られた傷。こちらを歩く片側の足を引きずり、いつもタイトスカートを穿いているのに今日はパンツルックだ。まるで全身の傷を隠しているように感じる。



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