トップページ - SM小説 異端者

Welcome to my blog

SM小説 異端者

史実を元にした肉欲を綴り語りかける。

貶め入れられた天使 18

「抗うことのできない快楽。女は時間がかかるものです」  一日、一日と久保の目前で少しずつ変化の一途を秋穂はたどっている。  蹂躙に蹂躙が重なる。  秋穂を連れ去って三週間ほどが経った。  過敏なまでに女の髄が発達してきていた。研ぎすまれだした女の快楽が被虐をまとう。 「少し、お戯れいたすまでには発達してきております」  久保の目に秋穂が息を飲んだ。 「もう、お許しください」 ...

狂い咲き67

 無職になった私の国民保険料が前年度の年収の計算だと受付で説明をされる。  なんども「収入がなくなったので」と説明をしても「前年度の収入での計算となります」  せめて国民年金だけでもと私は思う。万に一つなにかあったら国民保険に入っていないと障害者年金が貰えない。  しかし都合よくはいかない。  悩んだ末、私は手続きをせずそのまま帰るしかない。  大きな溜息しかでてこない。  い...

奴隷 裏切りの代償 11

 修司から聞かされた事実に躊躇いながらも直樹は修司の気迫に押され負けそうになる。  考える余裕などない。 「お前は甘いんだよ!」  不意に直樹は修司に殴り飛ばされた。 「なおちゃん!」  床に転がった直樹は精いっぱいの笑みをノンにみせた。  直樹は修司に殴られ蹴られ続ける。 「来るな!」  止めに入ろうとするノンを直樹は強い口調で制止する。 「俺が死んでもなにも...

狂い咲き66

 残業をする必要もないただの入力ロボット。  事務員の求職は一番人気だ。  クビを切ってもすぐに次がある。  高い賃金の社員はいらないのだろう。 「お世話になりました」  すべてがバカバカしい。私は後先考えず席を立つとそのままロッカー室に行った。  こんなとき、あの男がいてくれたら。  耳元で「あんな会社辞めて清々したわ!」そう怒鳴りつけたら「そりゃよかったな!!」と、さらに怒鳴...

貶め入れられた天使 17

 隠れている性感帯を河口は探りあてると執拗に指先で刺激する。  淡い鮮血が性交が未熟であることを物語っている。  性交を重ねるうちに鮮血が自然と治まる。まるで快楽と入れ替わるように女の肉体は変化していく。  まだ狭い膣内が鋭く刺すような河口の指先にあわせるように窮屈に締まる。 「もう隠す穴はないだろう?」  粘りつく河口の声。いまの秋穂にとって性交は苦痛以外のなにものでもない。 ...

狂い咲き65

 もちろん年増ババァたる顔で私を見ている若い社員もいるが、時代に置いていかれる井戸端メンバーを見ていると、若い社員が嫉ましいと底意地だけが悪くなっていく。    就労の時間が近づいている。  私は「うーん」と背伸びをした。  このまま帰ってしまおうかと思うほどに、なんだか、すべてがバカバカしく感じられる。  あっさりとしたまでに今の彼と別れることができた。  言いたい放題の罵詈...

奴隷 裏切りの代償 10

「うん」  直樹は意を決した。  あの時、手渡された名刺に直樹は目をやった。 「ここにいけばいいんだろう?」  ノンは思わず直樹に目をやった。 「本当に助けてくれるの?」 「もちろんだ」  直樹は拳を握りしめた。 「行こうか。俺たちの死に場所に」 「……嬉しい、温かい」  直樹は死を決意してゆっくりと歩き出す。しっかりとノンの手を握る。  ノンがか細い声で...

狂い咲き64

 本当の父親がいなくて寂しいのか、父性を思わせる男性を父親として子供が求めているのか。問題意識はそこにあると思う。  育児休暇にしても出産は女性にとって人生最大の一大イベントだ。  キャリア優先でいくのか、立派な人格者として子供を育て上げるのか。  あれもこれもと欲張りな人生などないと私は最近考えるようになってきていた。  子供を産むなら一人で育てる覚悟をする。キャリア優先で行くの...

貶め入れられた天使 16

 久保は満悦を浮かべ酒を啜る。  絶頂に堪えようとする肉体が小刻みに震え、昇りつめた肉体が腰を震わせ下腹部を波立たせる。  こちらを直視できないほどに秋穂の目が白を浮かべる。 「どうした? もっとご主人様を悦ばせるんだ」  叫ぶこともできなくなった秋穂を河口は挑発する。 「た、た……助けて!」  河口は一本バイブレーターを秋穂の目前に見せつけるとゆっくりと屈みこんだ。 「お前...

狂い咲き63

「介護が必要なの」  今の彼を突きはすように私が言うと「ふざけるな!」今の彼が私に怒鳴りつけた。  自分の両親に介護が必要になったらこういう男性ほど当たり前に介護を押しつけるのだろう。  執拗に連絡してきたのは母の容態が心配ではなく、自分が余計なことに巻き込まれたくなかったのだ。  私が「別れたい」と言葉を匂わすと「当たり前だろう。ふざけんな!」  肩を怒らせ今の彼が立ち去ってい...

課外授業、出版化

 課外授業、出版化されました。    今回は大型連休があったせいか少し発売に時間がかかりました。    近況報告としては三月から続いているリフォーム大工事のお陰でうるさくてしかたない。    自宅に来る人、来る人が部屋を見渡し「そんなに工事するところあるの?」    あまりの騒音にデスチャージで会話をしている状態。 ...

狂い咲き62

 彼は二日後、いつもの待ち合わせ場所で会おうと提案してくれた。  私は彼と出会ったとき、なにも考えていなかった。彼は多忙なスケジュールを割いても私と会ってくれていたんだと思う。  自宅であるマンションに帰ると不思議な気分になる。  どっと疲れが押しよせてきた。  私は倒れこむようにベッドに横たわった。  痛みに顔を顰めつつも嫌な疲れではない。  携帯電話を見ると、今の彼から着...

奴隷 裏切りの代償 9

 徹には一言も結婚のこと告げていないのにラインで「おめでとう」が届いた。  これこそが二人が未だに付き合っている証拠だ。  直樹は徹のメッセージをあざ笑う。 「地獄耳だな」  そう直樹が返信すると徹からの返信はなかった。  直樹のこころはノンにむいている。  自傷行為を止めるためにノンはドラックをやる。  ドラックの後遺症が直樹の部屋を異様に変えていた。  カーテン...

狂い咲き61

 思わず頷くばかりだ。  ただ冬場は、あまりに忙しくて、こんな風に「お喋りできないけどね」と店主は笑う。 「またいらしてくださいね」    私が彼をもっと受け入れようとしたら、どんなことが起こるのだろう。  背徳的な愛欲に溺れる。  叫べば叫ぶほどに、私はすべてのしがらみから解放されていった。    男性の優越感を満たすだけの女にだけはなり下がりたくない。  都合のい...

貶め入れられた天使 15

     ――血は争えない。  ここは徹底的に躾けるべきだ。      河口は縄を手にすると秋穂を縛り上げていく。  柱に縛りつけ首も髪も縄で縛り繋ぎ止めることで自由に動かせないようにする。  複数の男らが秋穂の両脚を押さえつけた。  脚をバタつかせれないように膝を竹で固定する。  仁王立ちのように秋穂はさせられる。  秋穂のささやかな抵抗も虚しく河口が屈み...

奴隷 裏切りの代償 8

「うん」  不安げな様相を見せつつもその瞳にはしたたかさが光っている。 「産みたいの」  子供か。  妊娠は遥にとって予想外だろうが、早々とした永久就職のつもりだろう。  もう焦げたホットケーキに軽く舌をだした遥に愛情を湛えた笑みを浮かべることはない。  ショーウインドーに飾られたウエディングドレスを直樹は見つめる。 「結婚しよう」  直樹にとって結婚は復讐の足がか...

狂い咲き60

 運ばれたセットメニューに私は目を輝かす。  スキー場といったら割高なカツカレーのイメージが私の中にあった。  しかし、ここのセットメニューは一流とまでいかなくても、手が込んでいる。  それっぽく見えるだけなのかと思ったらナイフで切るなり肉汁があふれでてきた。  ファミレスで安いステーキ肉を切るような格闘もない。  すっとナイフをあてただけで肉が切れる。くちにしてみると、くちの...

奴隷 裏切りの代償 7

「どう? どう? どう? あははは」  覚束ない足取りに呂律が直樹ももうまわらない。  トイレの個室にいくと直樹は彼女と交わる。直樹の記憶が正しければ交わった。  トリップした意識は正常な判断能力を奪い去っていく。  直樹は気がつくと公園の芝生の上で眠っていた。  朝露に濡れた着衣に土の匂いと薬品の匂いがする。  まだ、ふわふわとする。  直樹は腕時計をみると慌てて会社...

貶め入れられた天使 14

「残念だったな」  マットレスに横たわった秋穂の耳元で河口は「これからだよ」背筋が寒くなる低い声で秋穂に囁きかけた。 「玩具より肉がいだろう?!」  粘りつく河口の厭らしい言葉に秋穂は声を震わす。 「いや! いや!!」  秋穂の絶叫は無慈悲に突き抜けていった肉棒によって掻き消される。  突き上げられる子宮が熾烈に痛い。  後背位にされようとする秋穂は不自由な身体で抵抗しようと...

狂い咲き59

 スキー場が普段畑に利用されているとは思わなかった。生花が色とりどりの艶やかさとなって、美しい。私が辺りをきょきょろしていると彼が運転席から下りた。彼が助手席のドアを開けてくれる。  助手席から下りるとスキー場にあるリフトが遠くに見える。  爽やかな風が新緑を運んでくれる。  春風に包まれた風景に思わず目をやった。  初夏を思わせる陽気が、ここではまだ春なのだと思う。  彼が歩き出...

奴隷 裏切りの代償 6

 遥が学生時代、同性から嫌われていたのは他人の物を羨ましがり欲しがる。  その癖して手に入ると途端に熱が冷める。遥の痴話喧嘩に茉奈は幾度となく巻き込まれていた。  やっと別れられて清々した。 「子供ができたみたいだけど、どっちの子だろうね」  いまにも茉奈の高笑いが聞こえてきそうだ。なにも知らず、俺は、俺は……。 「くそっ!」  ふつふつと直樹のなかで憎悪が沸き上がる。いまま...

貶め入れられた天使 13

 陰茎が引き抜かれると秋穂はぐったりとしていた。  河口の指示で秋穂の縛りが変えられようとしていた。  濡れてもいい黒いビニール製のマットレスに秋穂は押さえつけられた。  次なる恐怖に秋穂は慄く。  黒い茂みが剃り落されると秋穂は大きく脚を開脚させられた。  素早く縄が通さる恐怖に秋穂は咽び泣いている。  秋穂のブラウスが引き裂かれるとブラジャーを上に押し上げられた。  ...

狂い咲き58

 彼が運転する車は目的地へと走り出した。  答えが欲しいとは思っていない。  口数が少ない彼が仮になにか思っていたとしても、その口数の少なさでは答えられないだろう。  豹変した彼に、それで何百倍にしてやり返されたら、こんどは何億倍にしてもやり返してあげる。  これこそが公平だ。    走り行く景色が瑞々しい新緑に輝いている。  思った以上に山奥にペンションがあったのだと思う...